http://www.wretch.cc/album/show.php?i=kiss6671&b=58&f=1428313241&p=89 海角七号 - 時代的宿命 口白:蔭山征彥
1945年12月25日。 友子、太陽がすっかり海に沈んだ。 これで、本当に台湾島が見えなくなってしまった。 君はまだあそこに立っているのかい? 友子、許しておくれ、この臆病な僕を。 二人のことを決して認めなかった僕を。 どんなふうに、君に惹かれるんだったっけ。 君は髪型の規則も破るし、 よく僕を怒らせる子だったね。 友子。 君は意地張りで、 新しい物好きで、 でも、どうしょうもないぐらい君に恋をしてしまった。 だけど、君がやっと卒業した時、 僕たちは、戦争に敗れた。 僕は敗戦国の国民だ。 貴族のように傲慢だった僕たちは、 一瞬にして、罪人のくび枷を科せられた。 貧しい一教師の僕が、 どうして民族の罪を背負えよう? 時代の宿命は時代の罪。 そして、僕は貧しい教師に過ぎない。 君を愛していても、 諦めなければならなかった。